お仕事の内容や肩書きを教えてください。

漫画家/イラストレーター


ステッドラーの鉛筆を使って作り出したもの・生まれることはなんですか?

作品名 らぐほのえりか「ちかのこ 第5巻」(廣済堂出版、2020年)
こちらは去年発行された私の作品の単行本です。



私は漫画家とイラストレーターの両方をやらせて頂いておりますが、この作品は漫画の方のお仕事で読んで下さった方に「かわいい」をお届けしたいと思って生み出しております。
私は自身の作品以外にも、「かわいいを作りたい!」という提案をされる企業様と一緒にお仕事をさせて頂いておりますが、そのアイディアを打ち合わせ先で突然に思いつくことも多く、その際にさっと取り出せる鉛筆とクロッキー帳は欠かせません。
毎日肌身離さず持ち歩いています。



デジタルデバイスも最新の機種まで数多く使ってきましたが、閃いた瞬間にキャラクターの表情、動き、感情を描きとめておくのに、最もスピーディーでクリエイティブなツールは鉛筆を超えないと思っています。
そうして描きためたアイディアは、鉛筆ラフの時点で完成度が決まってしまうので、きちんとした完成形の手触りができるまで鉛筆で詰めています。


ステッドラーを使っている理由があれば教えてください。

なんと言っても使用感です。
黒鉛を多く含んだ芯から引っ張ることのできる線は、なんとも繊細で惚れ惚れします。
紙との摩擦感などは言語化しづらいものの……最高です。

描くことが好きというのは、「線そのものを描くこと」が好きじゃないと始まらないし続かないと私は思います。
個人的にではありますが、日本人が古来より文化として持っていた職人気質と質実剛健なステッドラーのツールは、とても相性がいいと考えております。
私はまだまだ未熟者ではありますが、将来的には本質的で一流のクリエイターになりたいと目指して活動しております。
そういった目標にむかって歩いていくのにあたっても、質実剛健で本質的なステッドラーの鉛筆に頼っているのかもしれません。

 

らぐほのえりか 

日本の漫画家、イラストレーター。自身の作品として
「ちかのこ」(E☆2編集部/ 廣済堂出版 既刊5巻)、
「すくりぞ!」(芳文社 全2巻)の他、「温泉むすめ」や
株式会社らしんばんの公式イラストレーターを担当している。


 
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