日焼けに負けない!原画を飾れるカラーペン、ピグメントブラッシュペン

こんにちは。
アナログの画材で絵を描く方、またはそれを購入する方は、せっかくの作品を見えるところに飾って気分を上げたくなりませんか?
ところが、画材の中でも「染料」を用いて制作した作品は紫外線(日光だけではなく蛍光灯も!)にとても弱く、明るいところに長時間出しておくと作品が劣化してしまうことがあります。
対して、「顔料」を用いた画材は比較的耐光性があり、退色がしにくいです。
なので染料インクなどを使用した作品を飾る場合、必ずUVカット処理が施された表面カバーなどで保護をしましょう。それでも完全に退色を防ぐのは難しいので、普段は日の当たらない場所に保管しておき、見たい時に取り出して鑑賞する、という楽しみ方がマストです。
好きな絵を好きな場所に飾る……というのも、場合によって思うより手のかかる行為なんですよね……。
しかし、そんな手をかける必要がないとっても便利なペンがあるんです!
それがステッドラーが販売している「ピグメントブラッシュペン」です。
ピグメントブラッシュペンは、一見ちょっと細めのブラッシュペンという見た目ですが、このペンの最大とも言える特長は何を隠そう「耐光性」なのです。
ピグメントブラッシュペンに搭載されているインクを弊社では「マルチインク」と呼んでおり、または日本語で「特殊水性顔料インク」とも銘打っています。
このマルチインクは、ステッドラー独自の新技術によって「水性」特有のあざやかな発色を持ちながらも「顔料」特有の耐水性・耐光性を併せ持ちます。さらには「にじみにくい」「インクに透明性があるため重ね塗りがしやすい」「アルコールやシンナーを含んでいないため無臭」「紙だけでなく樹脂、布、木材など様々な表面に定着する」などの性能もあり、まさにマルチで特殊なインクなんです。
製品開発時には耐光性を確かめるため、「ブルーウールスケール」「グレースケール」という、主に繊維業界や印刷業界などで使われる耐光度を測定するテストが行われました。
色によって耐光性はわずかに異なりますが、全色少なくともブルーウールスケール6~7(全8段階中)、グレースケール4(全5段階中)の判定結果を出しています。これによってマルチインクが優れた耐光性を持っており、描いた作品の寿命が長いことのエビデンスとなっています。
そんなことより実際描いて飾ってみるとどうなの?という分かりやすい簡易テスト結果がこちらです。
1枚目は「染料インク」が搭載されたカラーペンで描いた花。
2枚目は「ピグメントブラッシュペン」で描いた花です。
どれも描いてから4か月経過しているもので、左側はその間日当たりのいい場所に置き、右側は暗所に保管していました。
日光を浴びていた染料インクの花はすっかり色が落ちてしまっていますが、マルチインクが搭載されたピグメントブラッシュペンで描いた花はほとんど色の変化がありません。
描いた絵を飾ったり、原画を販売する方の中には、劣化を懸念してご自身で紫外線防止の加工を施している方もいらっしゃいますよね。
ピグメントブラッシュペンであればその必要がないため、展示する目的で絵を制作したり、原画の販売活動をする作家さんに特にオススメの画材となっています!
先述の通り水性インクとしての性能もありますので、乾く前であれば水筆でぼかしたり混色することも可能です。これによって表現技法の自由度が意外と高いのもピグメントブラッシュペンの特長のひとつです。
こちらは、ピグメントブラッシュペンと水筆を併用して着色していただいた作品の例です。
・紙面に描いた後、乾く前に水筆でぼかす
・クリアファイルなどの撥水素材に一度インクを塗り、乾く前に水筆でそれを取って紙面に乗せる
(絵具のような使い方ができます。また、一度完全に乾けば耐水性を発揮するため重ね塗りも可能です)
といった技法が使われており、鮮やかな色彩が表現されていますね。
こんな風に、劣化を気にせず飾ることができるだけではなく、一般的なカラーペンと同じ扱いやすさでありながら複雑な表現に挑戦することもできる万能カラーペン。
ぜひ、ピグメントブラッシュペンを取り入れて、今後のアート生活を更に豊かにしていってみてはいかがでしょうか?
ピグメントブラッシュペンの製品情報はこちら