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ウォーターブラシって?水彩画だけではない活用方法!

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ウォーターブラシって?水彩画だけではない活用方法!

馴染みがない方にはあまりしっくりこないかもしれない、だけどとっても便利な画材「ウォーターブラシ」。

その構造は簡単、タンク状の軸部に水を入れておくことで、筆先を濡らすことができる仕組みになっている、大変機能的な筆です。
【ステッドラー ウォーターブラシ製品ページ】
https://www.staedtler.jp/products/graphic/waterb.html

ウォーターブラシがあれば、筆と筆洗をそれぞれ用意しなくても簡単に水彩画材を扱うことができます。
軸部を指で押し出すことで水が出てくるので、水分量の調節も楽々。
作業スペースを省略化したい方や、お出かけ先で絵を描く方にはうってつけのアイテムです。

基本的には水彩色鉛筆や水彩絵の具などと合わせて使うことが多いウォーターブラシ。
今回は、ステッドラーの「水彩色鉛筆」「水彩マーカー」「水性顔料マーカー」との組み合わせ方をご紹介していきたいと思います!
ウォーターブラシを使ったことがない方も、ぜひこれをきっかけに色んな使い方を試してみてくださいね。

1.水彩色鉛筆

【合わせて使いたいステッドラー製品】

カラト アクェレル 水彩色鉛筆

ノリス 水彩色鉛筆

カラーグラファイト鉛筆

     

など…

水彩色鉛筆+ウォーターブラシの使い方で最もベーシックなのは、
「最初に水彩色鉛筆で彩色する」→「ウォーターブラシで描線をにじませる」
というものです。

カラト アクェレル 水彩色鉛筆(125-1、125-2)、カラーグラファイト鉛筆(14610T-G76)を使用
用紙は以降全て細目の水彩紙を使用


水彩色鉛筆で彩色した後、ウォーターブラシで溶かすことで簡単に水彩表現を作り出すことができます。

もうひとつ、意外と知られていない使い方として
水彩色鉛筆の芯先にウォーターブラシを付け、色を取る
という技法があります。

固形絵の具を溶かして使うのとほとんど同じ要領で、水彩色鉛筆を使うことができます。
紙面の描線を溶かすよりも直感的に彩色することができますし、
上述の塗り方で色が足りないと思った時に少しだけ色を足す用途でもオススメ。

※水分が付いた水彩色鉛筆はそのままにすると傷むことがあるので、使用ごとにティッシュペーパーなどで拭き取るようにしましょう。

水彩色鉛筆は絵の具と比較して取り回しが利きやすいので、スケッチジャーナルなどで手軽に水彩に挑戦してみたいという方にもぜひ知って欲しい使い方になります。

2.水彩マーカー

【合わせて使いたいステッドラー製品】
マルス グラフィック デュオ


水彩マーカーは、もちろんそのまま普通のマーカーとして使うこともできますが、ウォーターブラシを活用することで更に表現の幅を広げることができます。

①下地になる色を塗る(下地は薄めの色がオススメ)

②上から別の色を少し足す

③ウォーターブラシの筆先を使って色の境界線をなじませるように少しずつぼかしていき、グラデーションを作る


イラスト・レタリングなどで、一味違った本格グラデーション表現を出したい時におすすめです。

3.水性顔料マーカー

【合わせて使いたいステッドラー製品】
ピグメント ブラッシュペン

水性顔料マーカーは、速乾性が高く耐水性も持っているので紙面上で色を溶かすことは非常に難しいのですが、
実はあるひと工夫を加えることで、ウォーターブラシと抜群の相性を発揮することができます。
それは、「水彩パレット(なければ、クリアファイルなどの身近にある撥水素材でもOK)」を使うことです。

①水彩パレットなどに塗り付けるようにしてインクを出す(インクの速乾性が高いので、乾かないよう注意)

371-2を使用

②ウォーターブラシでインクを溶かす。この時に他の色を混色してもOK!

③色を取ったウォーターブラシで描く

この使い方によって、本来は水彩画材ではない水性顔料マーカーで水彩表現をすることが可能になり、混色やグラデーションの幅が一気に広がります!

またペンで直接塗るよりも少し淡い色合いになるので、ライト・ソフトなトーンがお好みの方にもオススメ。
※水彩パレットにインクが乾いてこびりついてしまったら、アルコールティッシュでサッと拭き取ることができます。

・耐水性があるので、一度完全に乾けばにじむことなく重ね塗りができる
・耐光性に優れているので、退色などを気にせずにそのまま出して飾れる
という点が、染料インクや水彩画材等とは違ったポイントです。

ちなみに、ピグメント ブラッシュペンだけではなく2.で紹介したマルス グラフィック デュオを同じように使っても別の楽しみ方がありますよ。ぜひお試しください。
(マルス グラフィック デュオは水性染料インクのため耐水性・耐光性に優れるものではありません)

というわけで今回は、簡単にではありますがウォーターブラシの活用方法をいくつかご紹介しました!
水彩表現はなんだか難しいと思う方もいるかもしれませんが、ただ単純に色を溶かしたり、思うままにグラデーションさせてみるところから始めても十分楽しい使い方です。
そんな水彩の第一歩目として、まずはウォーターブラシを手に取っていただくのをぜひオススメします!
一味違った色の塗り方を手軽に使いこなして、アートライフに彩りをプラスしてみてください。

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